西田もじのブログ

日々雑記を綴ります

大臣と本屋さん

新内閣が発足すると各大臣の名前と顔が出るのだが、よっぽど政治に興味がある人や関係職種の人でないと、全員を知っている人はいないだろう。

まだ今みたいにSNSが発達していない頃、とある政治家の不倫かセクハラか、覚えていないけどなんかそんなスキャンダルが週刊誌に出た。僕はその政治家の選挙区である街の本屋で働いていた。

そしたら週刊誌の発売当日だ。朝一でその政治家を支えているスタッフっぽい人が二人来てあっという間に全部買って行った。携帯電話で連絡をとりながら、手分けして本屋さんを回っているようだった。

その手際のよいこと。目的はともかく、迅速な対応ができるスタッフに囲まれておる。きっと普段は信頼される、仕事のできる方なのかな、と思った。その政治家は次の選挙も当選していた。

 

そしたら大臣になってた。今だったらネットですぐ拡散されるから気をつけないとね。

 

もう亡くなられた別の大臣は「読書家〇〇、SP4人連れて今日も書店へ行く」みたいな記事を書かれていた。たまたま僕はそこでバイトしていた女の子と後に知り合ったのだけれど、彼女はこう言っていた。

「読んでいたのは全部〇〇〇〇文庫よ」

エロ小説だ。

 

まあでも自分で顔出して買いに行くのだから、やっぱり大物だ。