ジャーナリストの刀
本屋で働いていた時、TVでもよく拝見するジャーナリストの方を何度かお見かけした。
たぶんその方は世間的に、わかりやすい解説をする穏やかな人のイメージ。でも僕はその方が書く、切れ味鋭い新聞コラムを読んでいたのでちょっと怖かった。
ファンだけど声をかけられない。
でもある日、意を決して話しかけてみた。その方がたくさんの本をレジに持ってきた時にお会計をしながら、
「◯◯という本で紹介していた、プレスマンのシャープペン、僕も使っています」
プレスマンのシャープペンは、芯が折れにくく、記者さんたちには有名らしい。僕はその方が使っていると本で知って、真似っこしたのだ。
僕がシャープペンを出して見せると、その方は、
「ほう、そうですか、書きやすいでしょう。私も使っていますよ」
と僕のとはちょっと違うタイプの、プレスマンシャープペンをサッと出して見せてくれた。
何が凄かったって、そのシャープペンを取り出すスピードだった。
ご本人は無意識だろうが、恐ろしく速かった。
戦国時代なら叩っ斬られているところだ。やっぱりプロはすげえやと感動した。
というわけでこれが今使っているプレスマンです。
ロゴが見えていない…